Excel のリボンとクイックアクセスツールバーの設定をインポートするには

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エクセルのリボンやクイックアクセスツールバーの設定を、ベテランの人がカスタマイズした設定にしたいと思ったことはありませんか。

設定をエクスポートしておけば、用途によって簡単に切り替えられるんです。間違って設定を変更したときに元に戻すためのバックアップにもなります。

オプション画面にあるリボンのユーザー設定からユーザー設定ファイルをインポートを選択して、復元できます。

リボンとクイックアクセスツールバーの設定をエクスポートする

インポートするファイルは、先にリボンとクイックアクセスツールバーの設定をエクスポートして保存できます。

それをインポートして、その時点の状態に戻すことができます。

リボンとクイックアクセスツールバーの設定をインポートする

設定をファイルからインポートするには、オプション画面のユーザー設定ファイルをインポートを選択します。

  1. エクセルを開きます。
    • リボンを右クリックしてリボンのユーザー設定を選択します。
      右クリックからリボンのユーザー設定を選択
    • または、クイックアクセスツールバーのからその他のコマンドを選択します。
      クイックアクセスツールバーの▼ クイックアクセスツールバーの▼からその他のコマンド
    どちらでも操作や結果は同じになります。
  2. オプション画面リボンのユーザー設定タブ、またはクイックアクセスツールバータブが表示されます。
    オプションのヘッダー オプションのリボンのユーザー設定タブ
    ここからリボンとクイックアクセスツールバーの状態をインポートできます。左の列にはエクセルのコマンドが表示されています。右の列がリボンに表示されているタブやコマンドの一覧です。
    オプションのリボンのユーザー設定画面
  3. 右の列のインポート/エクスポートからユーザー設定ファイルをインポートを選択します。
    ユーザー設定ファイルをインポート
  4. インポートするファイルを選択して開くを選択します。
    インポートする Office UI ファイル
    既定ではドキュメントフォルダーにエクスポートされたファイルが保存されています。他の場所にも保存できるのでそのときは、そのフォルダーから選択します。
    拡張子.exportedUIがエクスポートされたファイルです。
  5. メッセージが表示されたらはいを選択します。
    ユーザー設定ファイルをインポートのメッセージ
  6. 設定がインポートされます。画面上は何も変わっていないように見えますが、インポートされている状態です。
    タブ一覧のユーザー設定ファイルをインポート後
  7. OKを選択します。
    オプションのリボンのユーザー設定の OK ボタン

    ファイルを開いてメッセージのはいを選択した後に注意点があります。

    • タブを追加したり名前を変更するなど他の操作をするとリボンがインポートされません。
    • 何も編集しないでOKまたはキャンセルを選択するとインポートされます。

リボンとクイックアクセスツールバーの両方の設定がインポートされます。

インポートされる設定

インポートされる設定とされない設定があります。

⬜リボン

リボンのタブやグループ、コマンドの表示状態や並び順がインポートされます。画面の右の列の設定です。

リボンのインポートされる設定

リボンそのものの表示状態についてはインポートされません。

◽クイックアクセスツールバー

クイックアクセスツールバーのコマンドの表示状態や並び順がインポートされます。画面の右の列の設定です。

クイックアクセスツールバーのインポートされる設定

次の設定はインポートされません。画面の左の列の設定です。

インポートされない設定

カスタマイズする

リボンやクイックアクセスツールバーにはエクセルの機能(コマンド)を追加や削除するだけでなく、並び順などをカスタマイズしたり、ショートカットキーから操作できます。

カスタマイズした設定はリセットして初期状態に戻せます。

まとめ

  • 状態を切り替える:事前にデータ処理用やマクロ VBA 用など、用途ごとに設定をエクスポートしておけば、いつでもその環境を作成できます。
  • 同じ設定を共有:会社でエクスポートした設定を自宅のパソコンでインポートして同じ設定にできます。先輩やチームの人と同じ設定を共有して作業効率をアップできます。
  • 間違えたときに元に戻せる:間違って設定を変更してしまったときでも簡単に元に戻せます。
  • Office アプリとの共通点:Word など他の Office アプリでも同様の操作ができるので、それらを使う際にも役立ちます。

この方法を活用してエクセルの時短に役立ててください。