Excel のメッセージバーの表示/非表示を切り替えるには

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エクセルのマクロやデータ接続などのアクティブコンテンツを含むファイルを開いたとき、既定ではそれらが無効化され、その内容がメッセージバーに表示されます。

マクロのメッセージバー

アクティブコンテンツは悪意のあるコードやウイルス感染などのセキュリティ上の問題があるため、メッセージバーを表示すると、それがファイルに含まれていることを知る手助けになります。

アクティブコンテンツが信頼できるならメッセージバーから簡単にコンテンツの有効化できて便利です。

トラストセンターの設定にあるメッセージバーからすべてのアプリケーションにメッセージ バーを表示するを選択して、表示できます。

アクティブコンテンツとは

アクティブコンテンツには主に次のものがあり、それぞれに無効/有効にする設定があります。

メッセージバーを表示/非表示にする設定

アクティブコンテンツを無効化したときにメッセージバーを表示/非表示にする設定は、トラストセンターの設定のすべてのアプリケーションにメッセージ バーを表示するまたはブロックされた内容に関する情報を表示しないを選択します。

  1. エクセルを開きます。
  2. ファイルタブからオプションを選択します。または Alt + F, T キーの順に入力して、ショートカットからオプション画面を表示できます。
    ファイルタブを選択
    ファイルのオプションタブを選択
  3. トラストセンタータブからトラストセンターの設定を選択して、トラストセンターの設定画面を表示します。
    オプションのヘッダー オプションのトラストセンタータブを選択
    トラストセンターの設定を選択
  4. メッセージバータブを選択します。
    トラストセンターのヘッダー トラストセンターのメッセージバータブを選択
    • メッセージバーを表示するなら、ActiveX コントロールやマクロなどのアクティブ コンテンツがブロックされた場合、すべてのアプリケーションにメッセージ バーを表示するを選択します。
      メッセージバーのすべてのアプリケーションにメッセージ バーを表示するを選択
    • メッセージバーを表示しないなら、ブロックされた内容に関する情報を表示しないを選択します。
      メッセージバーのブロックされた内容に関する情報を表示しないを選択
      ファイルタブ > 情報 からコンテンツの有効化ができます。
  5. OK を選択します。
    オプションの OK ボタンを選択

これで、アクティブコンテンツが無効化されたときにメッセージバーを表示/非表示の状態で開かれるようになりました。アクティブコンテンツ以外の要因で表示されるメッセージバーについては影響はありません。

この設定は Word など他の Office アプリと共通設定です。

アクティブコンテンツを含むファイルを開いてみる

アクティブコンテンツを含むファイルを開くと既定で無効化され、設定によりメッセージバーが表示されます。

インターネットから取得したファイルは先に保護ビューを解除しないとアクティブコンテンツのメッセージバーが表示されません。保護ビューなどのセキュリティ制限と解除する方法で詳しく解説しています。

インターネットから取得した保護ビューのメッセージバー

🔒ActiveX コントロールやマクロなどのアクティブ コンテンツがブロックされた場合、すべてのアプリケーションにメッセージ バーを表示する

メッセージバーが表示されます。メッセージバーのコンテンツの有効化を選択して、有効にできます。そのファイルは信頼済みドキュメントになり、以降はアクティブコンテンツが有効化された状態で表示されます。アクティブコンテンツを有効にする方法で詳しく解説しています。

メッセージバーのコンテンツの有効化を選択
アクティブコンテンツが含まれているのが一目でわかります。

メッセージバーの × を選択して一時的に非表示にできます。

メッセージバーの×を選択

🔒ブロックされた内容に関する情報を表示しない

メッセージバーは表示されません。ファイルタブ > 情報 からコンテンツの有効化を選択して、有効にできます。そのファイルは信頼済みドキュメントになり、以降はアクティブコンテンツが有効化された状態で表示されます。アクティブコンテンツを有効にする方法で詳しく解説しています。

セキュリティの警告のコンテンツの有効化を選択
アクティブコンテンツが含まれているのがわかりづらいため、危険なファイルを開いているのを認識しづらくなります。

まとめ

  • セキュリティリスクの認識:悪意のあるマクロやデータ接続などを無効化していることを自覚できます。常にセキュリティの意識を高めるためにも表示する必要があります。
  • コンテンツの有効化:メッセージバーを表示すると簡単にアクティブコンテンツを有効化できます。
  • アクティブコンテンツ:影響があるのはアクティブコンテンツに関するメッセージです。それ以外の要因で表示されるメッセージには影響はありません。
  • まとめ記事:公開しているすべての保護ビューなどのセキュリティ制限に関連する記事をまとめています。
  • Office アプリとの共通設定:Word など他の Office アプリで同じ設定を変更すると、Excel の設定も同様に変更されます。

この設定を活用してエクセルの時短に役立ててください。