Excel のマクロなどのアクティブコンテンツを有効にするには

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エクセルのファイルを開いたときに、セキュリティの警告という黄色いメッセージバーが表示され、マクロやデータ接続が無効になったことがありませんか。これは、ファイルにアクティブコンテンツが含まれているため、その脅威から守るためのセキュリティ機能です。

マクロのメッセージバー
データ接続のメッセージバー

自身で作成したのであれば問題なく有効化して実行できます。また、ファイルの作成者を信頼できて、悪意のあるマクロなどが含まれていないことを完全に保証できるなら、有効化できます。

作成者が不明なときや、マクロのコードなどが信頼できないときは有効化してはいけません。ウイルスや悪意のあるマクロによって被害にあう恐れがあります。

メッセージバーからコンテンツの有効化を選択して、有効化できます。

アクティブコンテンツを有効化する

アクティブコンテンツには主に次のものがあります。

  • マクロ:操作を自動化するプログラム
  • データ接続:外部のデータベースやファイルからデータを取得する機能
  • ブックリンク:外部のファイル (ブック) に対するセル参照
  • ActiveX:シートやフォームの入力コントロール
  • アドイン (既定で有効化されています):エクセルを拡張する機能

🔓保護ビューで表示されるとき

インターネットから取得したファイルにアクティブコンテンツが含まれているときは、先に保護ビューを解除する必要があります。

  • ファイルのプロパティからセキュリティの許可するをチェックします。ファイルのプロパティから保護を解除する方法で詳しく解説しています。
    プロパティの許可するをチェックする
    マクロが含まれているときは、こちらの方法で有効化できます。
  • 保護ビューのメッセージバーから編集を有効にするを選択します。保護ビューを解除して編集する方法で詳しく解説しています。
    メッセージバーの編集を有効にするを選択
    マクロが含まれているときは、こちらの方法では有効化できません。このファイルのソースが信頼できないため、Microsoft によりマクロの実行がブロックされました。のメッセージバーが表示されます。
    セキュリティリスクのメッセージバー

これで、保護ビューが解除されました。

アクティブコンテンツを有効化する方法がいくつかあります。それぞれの結果に違いはありません。

  • メッセージバーからアクティブコンテンツを有効化する
  • ファイルの情報からアクティブコンテンツを有効化する
  • VBE からマクロを有効化する

🔓メッセージバーからアクティブコンテンツを有効化する

この方法が手軽に解除できる方法です。

  1. アクティブコンテンツが含まれるエクセルのファイルを開きます。
  2. セキュリティの警告のメッセージバーからコンテンツの有効化を選択します。
    メッセージバーのコンテンツの有効化を選択

これで、アクティブコンテンツが有効になりました。

信頼できないファイルは絶対に有効化しないでください。ウイルスなどの被害にあう危険があります。

🔓ファイルの情報からアクティブコンテンツを有効化する

  1. ファイルタブから情報を選択します。または Alt + F, I キーの順に入力して、ショートカットから情報を表示できます。
    ファイルタブを選択
    ファイルの情報タブを選択
  2. セキュリティの警告のコンテンツの有効化を選択します。
    セキュリティの警告のコンテンツの有効化を選択
    複数のアクティブコンテンツが含まれているときは、その対象が表示されます。

これで、アクティブコンテンツが有効になりました。

🔓VBE からマクロを有効化する

マクロのエディタである VBE (Visual Basic Editor) を開いているときに、マクロを含むファイルを開くとダイアログが表示されます。

  1. VBE を開いてからマクロを含むファイルを開きます。
  2. セキュリティに関する通知のマクロを有効にするを選択します。
    セキュリティに関する通知のマクロを有効にするを選択
    信頼できないファイルのときはマクロを無効にするを選択して、無効な状態で開けます。
  3. マクロが有効になります。他にもアクティブコンテンツが含まれているなら上記の方法で有効化できます。

これで、アクティブコンテンツが有効になりました。

アクティブコンテンツを有効化すると信頼済みドキュメントになる

アクティブコンテンツを有効化すると信頼済みドキュメントになり、以降は無効にならなくなります。

✔️信頼済みドキュメント

信頼済みドキュメントとは、ファイルにウイルスや悪意のあるマクロなどが含まれていないことを信頼するマークです。

信頼済みドキュメントにしたファイルの名前を変更したり別の場所に移動させると、信頼済みドキュメントが解除されます。再び無効化された状態で表示されるようになります。

信頼済みドキュメントについては、セキュリティ制限と解除する方法で詳しく解説しています。

アクティブコンテンツを解除できない理由

アクティブコンテンツは既定で無効化され、上記の方法で解除できるようになっています。設定を変更して常に無効化しているときは解除できません。

  • マクロの設定:操作を自動化するプログラム。
  • データ接続の設定:外部のデータベースやファイルからデータを取得する機能。
  • ブックリンクの設定:外部のファイル (ブック) に対するセル参照。
  • ActiveX の設定:シートやフォームの入力コントロール。詳細については近日公開予定です。
  • アドインの設定:エクセルを拡張する機能。詳細については近日公開予定です。
その他の保護ビューの解除など、セキュリティ制限と解除する方法で詳しく解説しています。

まとめ

  • 信頼できるか:作成者は誰なのか、悪意のあるマクロなどが含まれていないかなど、完全に信頼できるときだけ有効化します。
  • ローカルで有効化:サーバーにあるファイルを直接開いてマクロなどを実行することは危険です。ローカルにコピーしてから有効化します。
  • 解除できない:設定やグループポリシーによって解除できないことがあります。

この方法を活用してエクセルの時短に役立ててください。