Excel のファイルを読み取り専用で開くか選択できるようにするには

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エクセルの書類を確認するときファイルを開く必要があります。でも、ファイルを開くと誤って変更してしまう恐れがありますよね。

読み取り専用で開くと、ファイルを開いた人が勝手に内容を変更してしまうことを防ぐことができます。ファイルを安全に閲覧できるようになります。

この記事で紹介する方法は読み取り専用で開くか、いつも通りの方法で開くかを選択できるのが特徴です。

ファイルを読み取り専用で開くか選択できるようにする方法がいくつかあります。それぞれの結果に違いはありません。

ブックの保護から読み取り専用を設定する

ファイルを読み取り専用で開くには、ブックの保護から常に読み取り専用で開くを選択します。

  1. エクセルを開きます。
  2. ファイルタブから情報を選択します。
    ファイルタブを選択
    ファイルの情報タブを選択
  3. ブックの保護から常に読み取り専用で開くを選択します。または Alt + F, I, P, O キーの順に入力して、ショートカットから選択できます。
    ブックの保護から常に読み取り専用で開くを選択
  4. 常に読み取り専用で開く設定が有効になったので、上書き保存を選択して保存します。
    常に読み取り専用で開く設定が有効
    ファイルの上書き保存タブ
    このファイルを保存しないで閉じたときは、設定が元に戻っています。

これで、次にこのファイルを開いたときに読み取り専用で開けるようになりました。

名前を付けて保存ダイアログから読み取り専用を設定する

ファイルを読み取り専用で開くには、名前を付けて保存ダイアログから読み取り専用を推奨するをチェックします。

  1. エクセルを開きます。
  2. F12 キーを入力して、名前を付けて保存ダイアログを表示します。
    名前を付けて保存ダイアログ
  3. ツールから全般オプションを選択します。
    名前を付けて保存のツールから全般オプション
  4. 読み取り専用を推奨するをチェックして、OK を選択します。
    全般オプションの読み取り専用を推奨するをチェック
  5. 保存を選択します。
    名前を付けて保存の保存ボタン

これで、次にこのファイルを開いたときに読み取り専用で開けるようになりました。

ファイルを読み取り専用で開いてみる

ファイルを開くときに読み取り専用で開くかいつも通りの状態で開くか選択できます。

  1. 常に読み取り専用で開く設定を有効にしたファイルを開きます。
  2. メッセージが表示されます。読み取り専用で開くならはいを選択します。
    常に読み取り専用で開くメッセージからはいを選択
    • いいえを選択すると、いつも通りの状態で開きます。
    • キャンセルを選択すると、ファイルは開かれません。

これで、ファイルが読み取り専用で開かれました。読み取り専用を表す内容がタイトルバーに表示されます。

ファイルを読み取り専用で表示中
読み取り専用でもファイルの編集はできます。

上書き保存しようとするとメッセージが表示され、保存できません。

名前を付けて保存することはできますが、元のファイルを上書きすることはできません。

常に読み取り専用で開く設定を解除する

  1. 常に読み取り専用で開く設定を有効にしたファイルを開きます。
  2. メッセージが表示されます。いいえを選択します。
    常に読み取り専用で開くメッセージからいいえを選択
  3. 読み取り専用が無効になって開かれます。ファイルタブから情報を選択します。
    ファイルタブを選択
    ファイルの情報タブを選択
  4. ブックの保護から常に読み取り専用で開くを選択します。または Alt + F, I, P, O キーの順に入力して、ショートカットから選択できます。
    ブックの保護から常に読み取り専用で開くを解除
  5. 常に読み取り専用で開く設定が解除されたので、上書き保存を選択して保存します。
    常に読み取り専用で開く設定が無効
    ファイルの上書き保存タブ
    読み取り専用が解除されているので上書き保存できます。保存しないで閉じたときは、設定が元に戻っています。

これで、読み取り専用が解除されました。

クイックアクセスツールバーから常に読み取り専用で開く設定と解除を切り替える

クイックアクセスツールバーから常に読み取り専用で開くボタンを選択しても、設定と解除を切り替えられます。

  1. クイックアクセスツールバーのからその他のコマンドを選択します。
    クイックアクセスツールバーの▼ クイックアクセスツールバーの▼からその他のコマンド
  2. コマンドの選択からファイルタブを選択し、常に読み取り専用で開くコマンドを追加します。
    クイックアクセスツールバーに常に読み取り専用で開くを追加
  3. OK を選択します。
    オプションのクイックアクセスツールバーの OK ボタンを選択
  4. クイックアクセスツールバーに表示された常に読み取り専用で開くボタンを選択します。
    クイックアクセスツールバーの常に読み取り専用で開くボタン
  5. Ctrl + S キーを入力して保存します。

これで、常に読み取り専用で開くボタンを選択するたびに、読み取り専用の設定のオン/オフを切り替えられます。

ファイルを保護する方法について

ファイルを保護する方法には、パスワードを設定してロックする。読み取り専用にして上書き保存を禁止する。最終版にして編集不可にするなど様々あります。

まとめ

  • ファイルを保護:誤ってファイルを編集してしまうのを防ぐことができます。
  • データの整合性:チームでファイルを共有するとき、勝手に変更されないので同じ内容のデータを参照できるようなります。
  • 必要な時のみ編集:編集できるように開くこともできるので、その時は読み取り専用を解除できます。

この設定を活用してエクセルの時短に役立ててください。