Excel のシートの枠線の表示/非表示を切り替えるには
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エクセルには薄い灰色の線でマス目が表示されていますよね。これがシートの枠線です。
この記事では、シートの枠線の表示/非表示を切り替える方法を紹介します。既定値は表示します。
- 表示する:セルの区切りが明確になり、表などでデータの位置関係を把握しやすくなります。
- 非表示にする:印刷しなくても PDF やプレゼンテーション資料など印刷した紙のように見せることができます。
表示タブにある目盛線のチェックから、表示/非表示を切り替えられます。
シートの枠線を表示/非表示にする
シートの枠線を表示/非表示にする方法がいくつかあります。それぞれの結果に違いはありません。
- リボンから表示/非表示にする
- オプション画面から表示/非表示にする
⬜リボンから表示/非表示にする
シートの枠線を非表示にするには、表示タブにある目盛線のチェックを外します。
- エクセルを開きます。
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枠線を非表示にしたいシートを選択します。
Ctrl キーまたは Shift キーを押しながら選択すると複数のシートを選択できます。 -
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表示タブから目盛線のチェックを外します。または Alt + W, V, G キーの順に入力して、ショートカットから選択できます。
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またはページレイアウトタブから枠線の表示のチェックを外します。または Alt + P, V, G キーの順に入力して、ショートカットから選択できます。
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表示タブから目盛線のチェックを外します。または Alt + W, V, G キーの順に入力して、ショートカットから選択できます。
これで、選択したシートの枠線が非表示になりました。目盛線をチェックして表示できます。
これはオプション設定としてシート単位に管理できます。このファイルを保存しないで閉じたときは、設定が元に戻っています。
⚙️オプション画面から表示/非表示にする
シートの枠線を非表示にするには、オプション画面の枠線を表示するのチェックを外します。
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複数のシートの枠線をまとめて非表示にしたいときは、先のそのシートを選択しておきます。不要ならこの手順は飛ばします。
Ctrl キーまたは Shift キーを押しながら選択すると複数のシートを選択できます。 -
ファイルタブからオプションを選択します。または Alt + F, T キーの順に入力して、ショートカットからオプション画面を表示できます。
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詳細設定タブから枠線を表示するのチェックを外します。
- チェックするとシートの枠線が表示されます。
- 次のシートで作業するときの表示設定の隣に表示されているシートが設定の対象になります。リストからシートを選択して簡単に対象となるシートを切り替えられます。最初に複数のシートを選択したときは選択された複数のワークシートが表示されます。リストには現在開いているファイルで非表示になっていないシートが表示されます。
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OKを選択します。

これで、シートの枠線が非表示になりました。
この設定はシート単位に管理できます。このファイルを保存しないで閉じたときは、設定が元に戻っています。
クイックアクセスツールバーからシートの枠線を表示/非表示にする
クイックアクセスツールバーから目盛線または表示ボタンを選択しても表示/非表示を切り替えられます。
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表示タブから目盛線を右クリックしてクイックアクセスツールバーに追加を選択します。
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ページレイアウトタブから表示を右クリックしてクイックアクセスツールバーに追加を選択します。
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表示タブから目盛線を右クリックしてクイックアクセスツールバーに追加を選択します。
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クイックアクセスツールバーに表示された目盛線または表示ボタンを選択します。
シートの枠線の表示/非表示を切り替えられます。
- この他にもクイックアクセスツールバーにコマンドを追加する方法があります。すべてのコマンドに枠線の表示コマンドもあります。
- クイックアクセスツールバーのボタンを並べ替える方法があります。
表示/非表示を切り替える必要性
Word には枠線は表示されていませんよね。これは資料を見せるときに枠線があると邪魔になるためです。
Excel も同様に資料を印刷するなら枠線は表示されないため、気にする必要がありません。しかし、プレゼンテーションなどで画面をそのまま見せるときは、枠線を非表示にすると資料としての見栄えが良くなります。
それ以外の資料の作成やデータ入力などの編集時は、枠線を表示した方が作業をしやすくなります。
枠線と罫線との違い
枠線と似た機能に罫線というものがあります。これは混同されがちな別の機能です。
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枠線:シート全体のセルを区切る線のこと。セルの背景色を設定すると枠線は見えなくなります。印刷には表示されませんが、設定で印刷されるようにできます。
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罫線:表を作成するときなど、セルやその範囲に対して自由に線を引くことができます。太さや種類、色などを設定でき、背景色を変更しても表示されます。印刷にも表示されます。
その他の枠線の設定
枠線の色を変更したり印刷することができます。
- シートの枠線の色を変更する:枠線の色を変更する方法があります。セルの区切りが見えやすいように色を濃くしたりできます。
- 枠線を印刷する:枠線を印刷する方法があります。方眼紙のようにマス目を印刷できます。詳細については後日公開予定です。
- 罫線を引く:セルやその範囲に罫線を引く方法があります。枠線ではありませんが、表などを作成するときに線を引いて印刷にも表示されます。詳細については後日公開予定です。
まとめ
- 枠線を表示する:セルの区切りが明確になり、データの位置関係が把握しやすくなります。
- 枠線を非表示にする:プレゼンテーションなど資料として画面を公開するなら、非表示にすると見栄えが良くなります。
- ファイル単位に保存:設定を変更したファイルのシートだけに反映されます。すべてのファイルをまとめて変更することはできません。
- 新しいファイルの既定値:ファイル作成時の枠線を非表示にするにはテンプレートから作成するか新しいファイルの既定値を変更します。枠線を非表示にした状態でシートを追加するには新しいシートの既定値を変更します。
この設定を活用してエクセルの時短に役立ててください。