Excel のシートの枠線の色を変更するには
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エクセルのシートには薄い灰色の線でマス目が表示されていますよね。これがシートの枠線です。実は、この枠線の色を変更できるのは知っていますか。
シートの枠線の色を変更するだけで、データが見えやすくなり作業効率のアップにもつながります。
色の見え方や好みには個人差があります。枠線の色を変えることで、自分にとって快適な環境を整えられます。
オプション画面にある枠線の色から色を選択して、変更できます。
シートの枠線の色を変更する
シートの枠線の色を変更するには、オプション画面の枠線の色から色を選択します。
- エクセルを開きます。
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設定はシート単位で行います。複数のシートの枠線の色をまとめて変更したいときは、先のそのシートを選択しておきます。不要ならこの手順は飛ばします。
Ctrl キーまたは Shift キーを押しながら選択すると複数のシートを選択できます。 -
ファイルタブからオプションを選択します。または Alt + F, T キーの順に入力して、ショートカットからオプション画面を表示できます。
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詳細設定タブから枠線の色を選択します。
- 自動を選択すると元の色に戻せます。
- 次のシートで作業するときの表示設定の隣に表示されているシートが設定の対象になります。リストからシートを選択して簡単に対象となるシートを切り替えられます。最初に複数のシートを選択したときは選択された複数のワークシートが表示されます。リストには現在開いているファイルで非表示になっていないシートが表示されます。
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OKを選択します。

これで、選択したシートの枠線の色が変更されました。枠線は常に点線で表示されます。
この設定はシート単位に管理できます。このファイルを保存しないで閉じたときは、設定が元に戻っています。
枠線の色を変更してみる
枠線の色を変更することで様々な効果があります。
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既定の色:薄い灰色にするとデータとデータの区切りを感じにくくなり、スッキリした見た目になります。データを目立たせたいときに向いています。
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濃い色:黒などの濃い色にするとデータの区切りが明確になり、整理されたような見た目になります。データよりも区切りを目立たせたいときに向いています。
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薄い色:ペールブルーなどの薄い色にすると長時間の作業で目が疲れにくくなります。集中力を切らさないときに向いています。
自分の好みに合った色を選択することで快適に作業を進められるようになります。
枠線と罫線との違い
枠線と似た機能に罫線というものがあります。これは混同されがちな別の機能です。
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枠線:シート全体のセルを区切る線のこと。セルの背景色を設定すると枠線は見えなくなります。印刷には表示されませんが、設定で印刷されるようにできます。
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罫線:表を作成するときなど、セルやその範囲に対して自由に線を引くことができます。太さや種類、色などを設定でき、背景色を変更しても表示されます。印刷にも表示されます。
その他の枠線の設定
枠線の非表示にしたり印刷することができます。
- シートの枠線を非表示にする:枠線の表示/非表示を切り替える方法があります。プレゼンテーションなどで画面を資料として公開するときに見栄えが良くなります。
- 枠線を印刷する:枠線を印刷する方法があります。方眼紙のようにマス目を印刷できます。詳細については後日公開予定です。
- 罫線を引く:セルやその範囲に罫線を引く方法があります。枠線ではありませんが、表などを作成するときに線を引いて印刷にも表示されます。詳細については後日公開予定です。
まとめ
- 色の特徴:それぞれの色によって見え方の印象が変わります。状況によって使い分けると効果的です。
- 好みで選択:自分にとって快適と思える色を選択することで作業効率アップにつながります。
- ファイル単位に保存:設定を変更したファイルのシートだけに反映されます。すべてのファイルをまとめて変更することはできません。
- 新しいファイルの既定値:ファイル作成時の枠線の色を変更にするにはテンプレートから作成するか新しいファイルの既定値を変更します。枠線の色を変更した状態でシートを追加するには新しいシートの既定値を変更します。
この設定を活用してエクセルの時短に役立ててください。