Excel のシートを分割して行や列を独立してスクロールするには
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エクセルで大きな表を扱う際に際、「今、どの項目にデータを入力しているんだっけ?」と、見出しや重要な情報が画面から隠れてしまい、何度もスクロールして確認するのは非効率で面倒ですよね。
そんな時、シートを分割する方法があるんです。シートを4分割または2分割して、離れた場所にあるデータを見ながら作業を進めることができます。
見出しを固定表示しながらデータを入力したり、離れた行や列にある参照データを確認しながら入力することがことができます。複雑な表の入力もスムーズに進められるようになります。
表示タブにある分割を選択して、シートを分割できます。
シートを分割する
シートを分割するには、表示タブにある分割を選択します。
- エクセルを開きます。
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表示タブから分割を選択します。または Alt + W, S キーの順に入力して、ショートカットから選択できます。
- アクティブセルより上側の行と左側の列に4分割されます。
- アクティブセルが列A にあると、その上側の行で上下に2分割されます。
- アクティブセルが行1 にあると、その左側の列で左右に2分割されます。
これで、シートが最大4分割されそれぞれ独立してスクロールされる状態になりました。

シートの分割を解除する
シートの分割を解除するには、同じ方法で分割を選択します。
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表示タブから分割を選択します。または Alt + W, S キーの順に入力して、ショートカットから解除できます。
これで、シートの分割が解除されました。
または分割線をダブルクリックしても解除できます。
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解除したい分割線をダブルクリックします。
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行の分割線を解除すると左右に2分割されます。
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列の分割線を解除すると上下に2分割されます。
- 両方の分割線をダブルクリックして分割を解除できます。
クイックアクセスツールバーからシートを分割/解除する
クイックアクセスツールバーから分割ボタンを選択しても分割/解除できます。
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表示タブから分割を右クリックしてクイックアクセスツールバーに追加を選択します。
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クイックアクセスツールバーに表示された分割ボタンを選択します。
シートが分割または解除されます。
- この他にもクイックアクセスツールバーにコマンドを追加する方法があります。
- クイックアクセスツールバーのボタンを並べ替える方法があります。
シートを分割してみる
シートを分割すると、アクティブセルの位置によって4分割または2分割されます。それぞれの枠の中でスクロールできるようになります。
マウスホイールでスクロールするときは、その枠内のセルを選択してからスクロールします。
➕4分割
アクティブセルより上側の行と左側の列に4分割されます。セルD4 を選択している状態で分割すると、行3、列C までで分割されます。

➕上下に2分割
列A のセルを選択している状態で分割すると、それより上側の行で上下に2分割されます。
セルA4 を選択している状態で分割すると、行3 までで分割されます。

➕左右に2分割
行1 のセルを選択している状態で分割すると、それより左側の列で左右に2分割されます。
セルD1 を選択している状態で分割すると、列C までで分割されます。

↔️分割枠のサイズ変更
分割した後から分割線を上下や左右にドラッグして、枠のサイズを変更できます。

マルチディスプレイなら領域を広く使える
シートを分割するとそれぞれの枠の領域が狭く感じます。マルチディスプレイの環境なら同じファイルを複数のウィンドウに表示して、分割しなくても最大サイズで同時に開くことができます。
この方法なら同じシートだけでなく、異なるシートも同時に表示できて便利です。
ウィンドウを管理する
スクロールを固定したり、ウィンドウを並べて表示することができます。
- スクロールを固定する:シートの行や列を固定してスクロールする方法があります。常に見出しを表示してスクロールできます。
- ウィンドウを整列する:ウィンドウを整列する方法があります。上下や左右に並べて表示してシート間を比較しやすくなります。
- ウィンドウを比較する:ウィンドウを並べて比較する方法があります。2 つのウィンドウを並べて表示して同時にスクロールできます。
まとめ
- 離れたデータを確認:部署と氏名が離れた列にある場合に、両方を同時に表示させた状態で入力できます。
- 見出しを固定表示:常に見出しを表示しながら大きな表を扱うことができます。
- 参照元と参照先を表示:数式を入力するときに、参照元のセルとその結果などの参照先のセルを同時に表示しながら入力できます。
この方法を活用してエクセルの時短に役立ててください。