Excel の自動回復機能でファイルを復元できるようにするには

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エクセルの作業をしているとフリーズしたり、誤ってファイルを保存しないで閉じてしまうことがあると思います。エクセルの自動回復機能を使えば、一定間隔で作業中のデータを自動保存できます。

フリーズなどで不正終了したときでも、ファイルを自動保存された時点に復元してデータをある程度失われないようにできます。こまめに手動で保存するのを忘れないようにしましょう。

オプション画面にある次の間隔で自動回復用データを保存するをチェックして、一定間隔で自動保存できます。

次の間隔で自動回復用データを保存する設定を有効にする

エクセルを編集したときに自動回復用データを自動保存するには、オプション画面の次の間隔で自動回復用データを保存するをチェックします。

  1. エクセルを開きます。
  2. ファイルタブからオプションを選択します。または Alt + F, T キーの順に入力して、ショートカットからオプション画面を表示できます。
    ファイルタブを選択
    ファイルのオプションタブを選択
  3. 保存タブから次の間隔で自動回復用データを保存するをチェックして、保存する間隔を入力します。
    オプションの保存タブを選択
    次の間隔で自動回復用データを保存する
    5 分おきに保存したいときは間隔5 を入力します。1 ~ 120の範囲で設定できます。
  4. OK を選択します。
    オプションの OK ボタン

これで、指定した間隔で自動回復用データが作成されるようになりました。

⏲️自動回復用データが作成されるタイミング

バックグラウンドで処理が行われているため、必ずしも指定したタイミングで自動回復用データが作成されるとは限りません。

最初に編集してから指定した時間が経過すると「保存予約」のような状態になります。保存予約になってから、エクセルを何も操作していないと保存されます。最低でも数十秒以上何もしない必要があります。

保存予約中でも休むことなくエクセルを編集し続けていると、なかなか作成されないことがあります。

自動回復用データから復元する

作成された自動回復用データは正常にファイルを閉じるとすべて削除されます。不正終了したときは残った状態になるのでそれを使って復元できます。

ただし、自動回復用データが作成されるタイミングの関係上、完全なバックアップではない恐れがあります。復元しても、データの一部が失われていることがあるので、重要なデータはこまめに保存するのを忘れないようにしましょう。

📄ファイルを閉じる前

ファイルを閉じる前なら、自動回復用データから好きな時点のファイルを開くことができます。

  1. 復元したいファイルを閉じないで開いたままにします。
  2. ファイルタブから情報を選択します。または Alt + F, I キーの順に入力して、ショートカットから情報を表示できます。
    ファイルタブを選択
    ファイルの情報タブを選択
  3. ブックの管理に作成された自動回復用データが表示されます。復元したい時間の自動回復用データを選択します。
    自動回復用データ

その時点に作成されたデータが読み取り専用ファイルとして表示されます。保存するには F12 キーを入力して名前を付けて保存します。

💥不正終了したとき

不正終了したときでも、自動回復用データから好きな時点のファイルを開くことができます。

  1. 不正終了したファイルを開きます。
  2. 作成された自動回復用データが表示されます。復元したい時間の自動回復用データを選択します。
    ドキュメントの回復

その時点に作成されたデータが読み取り専用ファイルとして表示されます。保存するには F12 キーを入力して名前を付けて保存します。

自動回復機能を管理する

自動回復機能をカスタマイズできます。

自動保存設定

自動回復機能の他にも自動保存する機能があります。

  • 自動回復機能:この記事で紹介しています。ファイルを編集してから一定時間が経過するたび、ローカルにバックアップを作成する方法があります。ある程度のデータを復元できます。
  • OneDrive に自動保存:ファイルを編集するたびに OneDrive に自動保存する方法があります。クラウド上に保存されるので、他のデバイスからもアクセスできます。バージョン管理から簡単に復元できます。
  • 手動バックアップ:ファイルを保存するたびに、その バックアップファイルを作成する方法があります。バックアップファイルから復元できます。
その他の保存方法など、保存に関連する記事をまとめて紹介します。

まとめ

  • 必要性:自動回復機能は、大切なデータを失うリスクを軽減するための便利な機能です。
  • 定期的な保存:自動回復用データは、次の間隔で自動回復用データを保存するに設定した時間が経過してから、エクセルを使用していないときに作成されます。
  • データが失われる恐れ:復元してもデータの完全なバックアップではないため、多少のデータが損失しているかもしれないことに注意が必要です。
  • ディスク容量:ファイルを閉じたときにすべての自動回復用データは削除されます。

この設定を活用してエクセルの時短に役立ててください。