Excel のシートをコピーするには
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エクセルで資料を作成するときに、ほとんど同じ内容のシートを作成することってありますよね。「週間報告」や「月次報告」のように、様式は同じで新しいデータを入力するのに、新しいシートを作成する必要はありません。
この記事では、シートをコピーする方法を紹介します。既に作成済みのシートを複製してそれを元に新しいシートを作成できます。
必要な書式などはすべて入力済みなので、新しい日付やデータを入力するだけで完了し作業効率が大幅にアップします。
シートをコピーする方法がいくつかあります。それぞれの結果に違いはありません。
ドラッグしてシートをコピーする
シートをコピーするには、シート見出しにあるシートをドラッグします。
- エクセルを開きます。
-
コピーしたいシートをドラッグします。
Ctrl キーまたは Shift キーを押しながら複数のシートを選択してからドラッグすると、まとめてコピーできます。 -
コピー先に▼が表示されるので Ctrl キーを押しながらドロップします。
- ▼が表示されないときがあります。
- Ctrl キーを押していないとシートを移動できます。
これで、シートがコピーされました。新しいシート名の後ろに連番が付きます。
🙈シートが隠れているとき
シート数が多くてすべてのシートが表示されていないときはドラッグしてスクロールもできますが、シート見出しの … をドラッグして幅を変更できます。
シートの一覧からシートをコピーする
シートの一覧からシートをコピーする方法がいくつかあります。それぞれの結果に違いはありません。
- シートの一覧からシートをコピーする
- リボンからシートをコピーする
📑シートの一覧からシートをコピーする
シートをコピーするには、シートの一覧からコピーを作成するをチェックします。シート数が多い時に便利です。
-
コピーしたいシートを右クリックして移動またはコピーを選択します。
Ctrl キーまたは Shift キーを押しながら複数のシートを選択してから右クリックすると、まとめてコピーできます。 -
コピー先のシートを選択してコピーを作成するをチェックします。OK を選択します。
- 選択したシートの左側 (ダイアログの上側) にコピーされます。
- 右端にコピーするには(末尾へ移動)を選択します。
- 非表示にしているシートは、この一覧には表示されません。
- ダブルクリックして選択すると、OK ボタンの選択を省略できます。
- 移動先ブック名を選択すると、他のファイルにコピーできます。
- コピーを作成するのチェックを外すと、シートを移動できます。
これで、選択したシートの左側にコピーされました。
📑リボンからシートをコピーする
シートをコピーするには、ホームタブにあるシートの移動またはコピーを選択します。
-
コピーしたいシートを選択します。
- シートを選択する方法で、選択方法などを詳しく解説しています。
- Ctrl キーまたは Shift キーを押しながら選択すると複数のシートを選択して、まとめてコピーできます。
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ホームタブから書式にあるシートの移動またはコピーを選択します。または Alt + H, O, M キーの順に入力して、ショートカットから選択できます。
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コピー先のシートを選択してコピーを作成するをチェックします。OK を選択します。
これで、選択したシートの左側にコピーされました。
クイックアクセスツールバーからシートをコピーする
クイックアクセスツールバーからシートの移動またはコピーボタンを選択してもコピーできます。
-
ホームタブから書式にあるシートの移動またはコピーを右クリックしてクイックアクセスツールバーに追加を選択します。
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コピーしたいシートを選択します。
-
クイックアクセスツールバーに表示されたシートの移動またはコピーボタンを選択します。
-
コピー先のシートを選択してコピーを作成するをチェックします。OK を選択します。
選択したシートの左側にコピーされます。
- この他にもクイックアクセスツールバーにコマンドを追加する方法があります。
- クイックアクセスツールバーのボタンを並べ替える方法があります。
シートをコピーしてみる
📑シート名
シートをコピーすると、既定で 元のシート名 (2) のようにシート名の後ろに連番が付きます。これは同じ名前のシートを追加できないためです。
コピーした後にダブルクリックしてシート名を変更すると、目的のシートを探しやすくなります。
🏷️名前の定義
シートをコピーすると、定義した名前のそのシートを含んでいる範囲がすべてコピーされます。
- 範囲がブック:範囲がブック → コピー先のシートに切り替わります。これによりコピー先のシートだけでその名前を使用できるようになり、元の名前はそれ以外のブック全体で使用できます。
- 範囲がコピー元のシート:範囲がコピー元のシート → コピー先のシートに切り替わります。
- 範囲が他のシート:コピーされません。
これらにより不必要に名前が作成されることがあるため、コピーした後に確認する必要があります。
❌シートを削除
誤ってコピーしてしまったときは、そのシートを右クリックして削除できます。
シートを削除するとコピーされた名前の定義も削除されます。
🔗セル参照
Sheet1 が =Sheet2!A1 のように他のシートをセル参照しているとき、コピーの仕方によってセル参照が変化します。
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参照先のシートだけをコピー:参照先の Sheet2 をコピーしても参照元のセル参照は変わりません。
=Sheet2!A1
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参照元と参照先のシートをまとめてコピー:参照元の Sheet1 と参照先の Sheet2 の両方をまとめてコピーすると、コピーした新しいシートが新しいコピー先のシートを参照します。
='Sheet2 (2)'!A1
シートを操作する
シートを移動したり削除することができます。
- 他のファイルにコピーする:シートを他のファイルにコピーする方法があります。似た内容の資料を一から作成する必要がなくなります。
- 移動する:シートを移動する方法があります。時系列など関連性がある順番で並べると素早くシートを操作できるようになります。
- 削除する:シートを削除する方法があります。一時的に使用したシートや不要になったシートは削除してスッキリできます。
まとめ
- 作業時間の短縮:作成済みのシートを元に新しいシートが作成されるので、必要なデータや書式はすべて設定されています。新しく作成するより作業時間を短縮できます。
- テンプレートのように:テンプレートから新しいファイルを作成するように、元のシートをテンプレートのシートのようにしてコピーできます。テンプレートのシートを挿入する方法もあります。
- バックアップ:重要なデータを編集する前にシートをコピーしておけば、後で元に戻したいと思った時にコピー元のシートが残っているので安心です。
この方法を活用してエクセルの時短に役立ててください。