Excel のシートの表示倍率を設定するには
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エクセルで作業をしていると、「文字が小さくて見づらい」「広範囲のデータをスクロールせずに一度に確認したい」と感じることはありませんか?
そんな時、シートの表示倍率を設定する方法があるんです。フォントサイズを変更することなく、シート全体を拡大・縮小して表示できる便利な機能です。
- 快適な作業環境の実現:表示倍率を上げることで、文字や数値を見やすい大きさに拡大でき、目の負担を大幅に軽減します。
- データ全体の一望:逆に倍率を下げて縮小すれば、巨大な表やグラフでもスクロールなしで全体を一望できます。データの構造や関連性を俯瞰的に把握したいときに非常に便利です。
- プレゼンテーションでの活用:会議やプレゼンの場で特定のデータに注目させたい時、手間なく瞬時に拡大表示が可能です。これにより、聴衆に対してより説得力のある情報伝達が行えます。
表示倍率を状況に応じて調整するだけで、日々のデータ入力や分析が格段に快適になり、プレゼンなどで資料の見やすさも飛躍的に向上します。
表示タブにあるズームを選択して、表示倍率を設定できます。
シートの表示倍率を設定する
表示倍率を設定する方法がいくつかあります。いずれも同じことができます。
- リボンから表示倍率を設定する
- ステータスバーから表示倍率を設定する
🔍リボンから表示倍率を設定する
シートの表示倍率を設定するには、表示タブにあるズームを選択します。
- エクセルを開きます。
-
表示タブからズームを選択します。または Alt + W, Q キーの順に入力して、ショートカットから選択できます。
-
次のいずれかの倍率を選択して OK を選択します。
- 200%
- 100%
- 75%
- 50%
- 25%
- 選択範囲をズーム
- 指定
- 100% を選択すると、標準の倍率に戻せます。リボンの 100% を選択しても同様の操作ができます。
表示タブから 100% を選択します。または Alt + W, J キーの順に入力して、ショートカットから選択できます。
- 選択範囲をズームを選択すると、範囲選択しているセルをウィンドウサイズに合わせて最大限まで大きく拡大します。詳細については近日公開予定です。
- 指定を選択すると、10 ~ 400% の範囲で指定した倍率で表示できます。10 分の 1 に縮小した表示から 4 倍に拡大した表示の範囲です。ダイアログを開いたときに表示されている値が現在の倍率です。
- ダブルクリックして選択すると、OK ボタンの選択を省略できます。
これで、このシートが拡大/縮小されて表示されました。標準の倍率に戻すには 100% にします。
🔍ステータスバーから表示倍率を設定する
ステータスバーからズームを選択しても、同じように表示倍率を設定できます。
-
ステータスバーを右クリックしてズームをチェックします。
-
ステータスバーに表示されたズームを選択します。
表示されている値が現在の倍率です。
これで、ズームダイアログが表示され倍率を設定できます。

クイックアクセスツールバーからシートの表示倍率を設定する
クイックアクセスツールバーからズームボタンを選択しても表示倍率を設定できます。
-
表示タブからズームを右クリックしてクイックアクセスツールバーに追加を選択します。
100% や選択範囲に合わせて拡大/縮小も同じ方法で追加できます。
-
クイックアクセスツールバーに表示されたズームボタンを選択します。
ズームダイアログから表示倍率を設定できます。
- この他にもクイックアクセスツールバーにコマンドを追加する方法があります。
- クイックアクセスツールバーのボタンを並べ替える方法があります。
表示倍率を設定してみる
シートの表示倍率を設定すると、その倍率に応じて拡大/縮小されて表示されます。設定を変更した後に Ctrl + Z キーを入力して元の倍率に戻せます。
現在の倍率はズームダイアログの指定に表示されている値やステータスバーから確認できます。


🔍200 ~ 25% の倍率を選択
設定した倍率で拡大/縮小表示されます。100% を選択すると標準の倍率に戻せます。


🔍選択範囲をズーム (選択範囲に合わせて拡大/縮小)
範囲選択しているセルをウィンドウサイズに合わせて最大限まで大きく表示されるように、自動的に表示倍率を調整します。ウィンドウのサイズを変更してから選択すると、そのサイズに合わせて表示倍率も変わります。詳細については近日公開予定です。

🔍指定
表示倍率を指定して設定できます。10% など極端に小さい値に縮小すると、ピクセルアートなどでサイズを調整するときに向いています。
表示をカスタマイズする
マウスやショートカットキーから表示倍率を変更したり、リボンを非表示にすることができます。
- 選択範囲に合わせて表示倍率を拡大する:選択範囲に合わせて表示倍率を拡大する方法があります。セルの範囲やグラフなどを画面いっぱいに拡大できます。詳細については近日公開予定です。
- 表示倍率を拡大/縮小する:表示倍率を段階的に拡大/縮小する方法があります。マウスやショートカットキーからだけでなくスライダーからも変更できます。詳細については近日公開予定です。
- 全画面表示:全画面表示にする方法があります。プレゼンテーションなどを行うときにリボンなどを非表示にできます。
- 数式バーを非表示にする:数式バーを非表示にする方法があります。全画面と合わせて設定すると完全にシートのセルだけを表示できます。詳細については後日公開予定です。
まとめ
- 見やすさ向上:表に細かい文字や数字がたくさん並んでいるとき、拡大表示することで入力ミスを防ぎ、目の疲れを軽減できます。
- 全体像の把握:シートに表やグラフ、文章など様々なデータが入力されているとき、縮小表示することでスクロールしなくても効率的に内容を把握できます。
- プレゼンテーション:選択範囲に合わせて拡大/縮小して、瞬時に見せたいものを見やすい大きさに調整できます。
この方法を活用してエクセルの時短に役立ててください。