Excel の作成者などのユーザー名を変更するには

更新日:

エクセルを使う上で、自分の名前が作成者として保存されていることを知っていましたか。その名前として使われるのがユーザー名です。

ユーザー名には、エクセルにサインインしているアカウントの名前がそのまま使用されます。エクセルのプロパティやエクスプローラーからファイルのプロパティを表示すると、作成者に登録されています。

会社で作業をするときに、名前に部署名を入れるなどユーザー名を変更したいことがあります。アカウントの名前はそのままにして、エクセルで使用されるユーザー名だけを自由に変更できます。

オプション画面にあるユーザー名から、名前を変更できます。

ユーザー名を変更する

ユーザー名を変更するには、オプション画面のユーザー名に名前を入力します。

  1. エクセルを開きます。
  2. ファイルタブからオプションを選択します。または Alt + F, T キーの順に入力して、ショートカットからオプション画面を表示できます。
    ファイルタブを選択
    ファイルのオプションタブを選択
  3. 全般タブから作成者などに表示したい名前をユーザー名に指定します。
    オプションの全般タブを選択
    オプション画面のユーザー名を変更
    空にするとサインインしているアカウントのユーザー名に戻ります。
  4. Office へのサインイン状態にかかわらず、常にこれらの設定を使用するをチェックします。
    Office へのサインイン状態にかかわらず、常にこれらの設定を使用するをチェック
    チェックを外すとユーザー名はメモの名前だけに表示され、それ以外にはアカウントのユーザー名がそのまま使用されます。

これで、作成者やコメントなどに表示される名前が変更されました。

設定を変更する前に登録されていた名前は変更されません。今後作成されるものに使用されます。
この設定は Word など他の Office アプリと共通設定です。

サインインしているアカウントを確認する

エクセルにサインインしているアカウントのユーザー名が既定で作成者などに使用されます。

  1. ファイルタブからアカウントを選択します。または Alt + F, D キーの順に入力して、ショートカットから表示できます。
    ファイルタブを選択
    ファイルのアカウントタブを選択

サインインしているアカウントが表示されます。

アカウントがサインインしている状態か確認

サインインしていないときはOffice へのサインイン状態にかかわらず、常にこれらの設定を使用するの設定に関わらず、オプションのユーザー名が使用されます。

ユーザー名が表示される場所

ユーザー名が表示される場所がいくつかあります。それぞれ変更される場所とされない場所があります。既に登録されていた名前は変更されません。

  • 画面右上のアイコン (変更されない)
  • プロパティの作成者と最終更新者 (チェックして変更される)
  • ファイルのプロパティの作成者と前回保存者 (チェックして変更される)
  • コメントの作成者 (チェックして変更される)
  • メモの作成者 (チェックしなくても変更される)

❌画面右上のアイコン

画面右上に表示されるユーザー名の頭文字は変更されません。サインインしているユーザー名の頭文字が表示されます。

画面右上のユーザーアイコン

✅プロパティの作成者と最終更新者

ファイルタブ > 情報 にあるプロパティの作成者最終更新者は、Office へのサインイン状態にかかわらず、常にこれらの設定を使用するをチェックすると変更されます。

  • 作成者は新しいブックを作成した時に登録されます。
  • 最終更新者は保存したときに登録されます。
エクセルのプロパティに表示された作成者と最終更新者
プロパティの作成者は印刷のヘッダーやフッターにも使用されます。

作成者を右クリックしてプロパティの編集から編集できます。ただし、編集してもコメントやメモなどの作成者には影響がありません。

作成者のプロパティを編集
作成者などのプロパティを編集する方法を詳しく紹介しています。

✅ファイルのプロパティの作成者と前回保存者

エクスプローラーからファイルのプロパティに作成者前回保存者が表示されます。これはエクセルのプロパティの作成者最終更新者と同じものです。

プロパティの詳細タブを選択 ファイルのプロパティに表示された作成者と前回保存者

✅コメントの作成者

校閲タブ > 新しいコメント から作成したコメントの作成者は、Office へのサインイン状態にかかわらず、常にこれらの設定を使用するをチェックすると変更されます。

コメントを入力したときに作成者が登録されます。

コメントの作成者

🟩メモの作成者

校閲タブ > メモ から作成したメモの作成者は、Office へのサインイン状態にかかわらず、常にこれらの設定を使用するの設定の関わらず、変更されます。

メモを入力したときに作成者が登録されます。

メモの作成者

作成者を編集する

ここで紹介しているものは標準プロパティと呼ばれるものです。これ以外にも自由にプロパティ名を決められるカスタムプロパティがあります。

  • 標準プロパティを編集する:作成者などのプロパティを編集する方法があります。ファイルを管理するための情報を付与できます。
  • ファイルを検索する:プロパティでファイルを検索する方法があります。タイトルや作成者などどのプロパティでも検索できます。
  • 個人情報を削除する:作成者などの個人情報を削除する方法があります。詳細については近日公開予定です。

まとめ

  • 既定値はアカウント名:何も変更していないときはアカウントの名前がユーザー名として使用されます。
  • アカウント名を変更しない:アカウントの名前を変更することなく、画面上のユーザー名を自由に変更できます。
  • 統一された名前:アカウントの名前を変更したときでも、設定したユーザー名は変更されないので名前がバラバラにならず統一できます。
  • チームで編集:複数の人が共同で編集するときは、部署などをユーザー名に入れると誰なのかわかりやすくなります。
  • Office アプリとの共通設定:Word など他の Office アプリで同じ設定を変更すると、Excel の設定も同様に変更されます。

この設定を活用してエクセルの時短に役立ててください。