Excel のブックの統計情報から構成を把握するには
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エクセルのファイルの全体像を素早く把握したいと思ったことはありませんか。ファイルの構成を把握することで問題点を見つけやすくなり、改善策を検討しやすくなります。
この記事では、ブックの統計情報から構成を把握する方法を紹介します。何件のデータを入力しているのか。グラフや画像などの使用数が一目でわかります。
数式やグラフ、画像などが多ければファイルサイズの増加につながります。コメントが入力されていることを確認できれば、その内容を見逃すこともなくなります。
校閲タブからブックの統計情報を選択して、表示できます。
ブックの統計情報を表示する
ブックの統計情報を表示する方法がいくつかあります。それぞれの結果に違いはありません。
- リボンからからブックの統計情報を表示する
- ステータスバーからブックの統計情報を表示する
ℹ️リボンからブックの統計情報を表示する
ブックの統計情報を表示するには、校閲タブからブックの統計情報を選択します。
- エクセルを開きます。
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統計情報を表示したいシートを選択します。
統計情報にはブックとシートの2つの情報が表示されます。
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校閲タブからブックの統計情報を選択します。または Alt + R, B キーの順に入力して、ショートカットから表示できます。
- または Ctrl + Shift + G キーを入力して、ショートカットから表示できます。
-
校閲タブからブックの統計情報を選択します。または Alt + R, B キーの順に入力して、ショートカットから表示できます。
これで、ブックの統計情報が表示されました。

ℹ️ステータスバーからブックの統計情報を表示する
ブックの統計情報を表示するには、ステータスバーからブックの統計情報を選択します。
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統計情報を表示したいシートを選択します。
統計情報にはブックとシートの2つの情報が表示されます。
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ステータスバーを右クリックしてブックの統計情報をチェックします。
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ステータスバーのブックの統計情報を選択します。
これで、ブックの統計情報が表示されました。

クイックアクセスツールバーからブックの統計情報を表示する
クイックアクセスツールバーからブックの統計情報ボタンを選択しても表示できます。
-
クイックアクセスツールバーの▼からその他のコマンドを選択します。
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コマンドの選択から[校閲] タブを選択し、ブックの統計情報コマンドを追加します。
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OK を選択します。
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クイックアクセスツールバーに表示されたブックの統計情報ボタンを選択します。
ブックの統計情報が表示されます。
- 検索ボックスからクイックアクセスツールバーにコマンドを追加する方法があります。
- クイックアクセスツールバーのボタンを並べ替える方法があります。
ブックの統計情報を活用する

ブックの統計情報には、開いている現在のシートとブック全体の情報が表示されます。それぞれのシートの情報をまとめて表示することはできません。表示したいシートを一つずつ開いてブックの統計情報を表示する必要があります。
ブックの統計情報には次のものが表示されます。名前が太字の項目はデータが無くても 0 と表示されます。それ以外の項目はデータが無いときは何も表示されません。
ℹ️現在のシートの情報
- シートの末尾 (最後のセル)
- データを含むセルの数
- テーブルの数
- ピボットテーブルの数
- 数式の数
- グラフの数
- 画像の数 (画像やアイコンなど)
- フォーム コントロールの数
- オブジェクトの数 (図形や SmartArt など)
- コメントの数
- メモの数
シートの末尾 (最後のセル)から、そのシートに何行のデータが入力されているか確認できます。データの規模を把握できます。
それ以外の項目についてデータの存在や数を確認できます。コメントやメモが存在すれば見逃さずに済みます。
ℹ️ブックの情報
- シートの数
- データを含むセルの数
- テーブルの数
- ピボットテーブルの数
- 数式の数
- グラフの数
- 外部接続の数
- マクロの数 (関数の数)
シートの数から、非表示にしているシートも含めて数を確認できます。表示されている数と違えば、非表示のシートがあるのがわかります。
それぞれのシートで使用しているデータの存在や合計数を確認できます。
ファイルの構成を把握する
他にもシートの一覧などを表示する方法があります。
- ファイルの構成:ファイルの構成を表示してシート名の一覧や定義された名前の一覧を表示する方法があります。シートの名前からファイルの構成を把握できます。
- ナビゲーション:ナビゲーションでシートやグラフなどを一覧表示する方法があります。すべてのシートやその中にある要素を一覧できるので全体の構成を把握できます。詳細については近日公開予定です。
まとめ
- ファイルサイズを把握:ファイルサイズが大きいときは、画像を多用していないか確認します。データを含むセルの数が多ければ自然とサイズも大きくなります。
- パフォーマンスの把握:数式の数が多いほど負荷がかかります。もし動作が重くなっていると感じたら複雑な数式の削除を検討します。
- コメントの把握:コメントやメモの数を確認して、重要な情報を見落とす危険を減らせます。
この方法を活用してエクセルの時短に役立ててください。